レバミピド点眼液の試験結果をARVOで発表
5月6日、大塚製薬株式会社は、開発を進めているドライアイ治療剤「レバミピド点眼液」に関する、ドライアイを対象疾患にとした第3相検証試験の結果を、アメリカのフロリダ州フォートローダーデールで2011年5月1日~5日に開催された視野と眼の研究会議である「ARVO(Association for Research in Vision and Ophthalmology)2011」で発表したことを明らかにした。
レバミピド点眼液とは、角膜及び結膜ムチンの産生を促進することにより、涙液の安定性を図る効果があるため、新たなドライアイ治療薬として開発された。
製造販売承認を申請中
今回の第3相検証試験は日本国内で188名のドライアイ患者さんを対象に4週間実施された。レバミピド点眼液の有効性および安全性を検討する目的で実施した。レバミピド点眼液と汎用薬であるヒアルロン酸ナトリウム点眼液との比較を行った。
今回の試験の結果、レバミピド点眼液の使用により、ドライアイによる眼の表面の角膜や結膜の傷、ドライアイの患者が訴える眼がゴロゴロするといった異物感、眼の痛みが改善した。また、従来の治療薬と比べて、レバミピド点眼液の使用に対する患者の印象が良いという成績も得られた。
同社は、今回の試験結果を受け、2010年10月にレバミピド点眼液の日本国内における製造販売承認を申請中であり、現在当局による審査が行われている。また、アメリカでは、共同開発パートナーであるAcucela Inc. との第2相試験が進行中であるという。

大塚製薬 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2011/0506_01.html