「トリックアートの世界展 視覚の迷宮へようこそ!」
四国新聞社によれば、香川県高松市にある市美術館で「トリックアートの世界展 視覚の迷宮へようこそ!」を開催。「だまし絵」を切り口として、現代アートを鑑賞するすばらしさを提案しているという。
本物かと勘違いしてしまう人も続出しているという森村泰昌の「肖像(ヴァン・ゴッホ)」。ゴッホの「包帯をしてパイプをくわえた自画像」(1889年)を模した作品で、森村自身の顔にドーランでメークを施し、絵の具で描いた衣装や背景と合わせている。
同作品は近づいて凝視すると、森村の大きな瞳がぎょろりと光る。作者のユーモアを感じさせる作品となっている。
現代美術70点
他にもスーパー・リアリズム絵画で知られる上田薫の「なま玉子J」「スプーンのゼリーB」など同美術館が所蔵する現代美術作品の中から、70点を紹介。視覚トリックが仕掛けられた絵画や彫刻などが展示されている。
これまで、東京の損保ジャパン東郷青児美術館など全国11カ所を巡回。約27万人を動員している。

四国新聞社
http://www.shikoku-np.co.jp/高松市美術館
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/