特大黄砂発生のおそれ
日本ではスギ花粉が猛威を振るっているが、この春、中国では飛行機の運航が困難になるほどの超大型の砂埃の嵐「特大黄砂」が吹くだろうという予報が出ている。
特大黄砂は、砂埃によって視程が50メートル以内の状況をさす。航空機の離着陸には、少なくとも視程が1キロ以上でなければならないため、特大黄砂が発生すれば飛行機の離着陸が禁止されるのである。
日本でも黄砂の影響が現れる
特大黄砂が発生すれば、韓国、日本、台湾などにも大きな影響が出る。今年の黄砂は、昨年の冬に中国北部と北西部の深刻な干ばつのために大型化したといわれている。韓国では、5月まで黄砂が猛威を振るうと予想されている。黄砂による被害を減らすために対策を行っている。
日本では、建築物・自動車・洗濯物などに黄砂が付着して汚れる被害が出る。そして、黄砂の影響による健康被害も心配である。咳、痰、喘息、ただれ、鼻水、痒みといった呼吸器官への被害や、目や耳への被害が現れる。
外出後に、まぶたのむくみ、目のかゆみや充血、アレルギー性結膜炎などの症状が出るのである。黄砂が多い日には、花粉症、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患の反応が過敏になりやすい。手洗いやうがいのほかに、着替えや点眼剤の使用などの対策が必要である。
砂塵の中の微小粒子は肺の組織に侵入する。肺から気管支に向かって炎症を起こし、乾いた咳が出る。黄砂による肺炎は、特に免疫力が弱い人が被害対象になりやすい。中国や韓国では、黄砂の濃度が高い場合に、黄砂防止用マスクの着用を奨励したり、外出を控えるよう促したりする情報が、公的機関によって発表されている。

気象庁 黄砂に関する基礎知識
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosahp/4-4kosa.html東亜日報
http://japanese.donga.com/international/