未使用品の老眼鏡を被災地へ
3月14日、東日本大震災の被災者に老眼鏡を届けようと、眼鏡の生産地・福井県鯖江市のメガネフレーム製作会社やレンズメーカー、小売店の有志が収集を開始している。
「避難所で新聞などを読む際に役立ててもらいたい」と、老眼鏡1万本を目標にメーカーや福井県民に未使用品老眼鏡の提供を呼びかけている。
メガネ店として貢献できること
鯖江市のメガネ店の田中眼鏡のブログによると、きっかけは阪神大震災の経験だという。震災などで避難をする時には老眼鏡を机や引き出しに置いたまま逃げることが多い。
阪神大震災では、体育館などで過ごす被災者から「眼鏡が欲しい」との声が多く寄せられた。今回の震災でも老眼鏡を必要としている人が多いとみられ、メガネ店として貢献できることとして老眼鏡の支援を決めた。
BJ Classic Collection(ビージェー クラシック コレクション)を展開するフレームメーカーのBros Japan(ブロス ジャパン)などから、フレームの提供を受けて老眼鏡の製作もすでに始まっている。
14日から、老眼用のレンズ加工などを始めた眼鏡店経営の田中幹也さん(31)は
「惨状を見過ごせない。産地として少しでも被災者に役立ててもらえれば」
と話している。
老眼鏡は新品や未使用品の提供を受け付けている。3月19日まで収集し、鯖江市役所を通じて被災地に送られる。提供についての問い合わせは、同市神明町1丁目の田中眼鏡・電話(0778-51-4742)まで。

田中眼鏡ブログ
http://tanakagannkyou.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/o-af72.html福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/26908.html