匿名で卒業生へプレゼント
3月11日付の山梨日日新聞によると、山梨県の県立盲学校で10日、卒業式が行われ、今年も、匿名の女性からのオルゴールの贈り物があったという。卒業生へのプレゼントは今年で47回目となる。
1981年3月より始まった生花店(甲府市)からの花束のプレゼントは、今回で31回目となった。
※画像はイメージ
手書きのメッセージカード入り
卒業生に贈られた木製のオルゴールは、ふたを開けると「メモリー」や「星に願いを」のメロディが流れる。中には「御卒業おめでとう」などと手書きされたメッセージカードが入っていたという。
同校によると、今年は2月7日に女性から卒業式の日程や卒業生の人数を確認する電話があった。卒業式の前日の9日に、女性の知人とみられる年配の男性が学校にオルゴールのプレゼントを届けた。
1964年に同校の男子生徒がクラリネットを紛失したことを報道で知った匿名女性が、生徒に新しいクラリネットを贈ったことをきっかけに、翌年からオルゴールのプレゼントが始まった。
卒業生の浅川結葉さん(18)は
「(贈られた)オルゴールの曲『メモリー』は音楽の授業で歌ったことがある。きれいな音で、疲れた時に聞きたい」
と語った。
甲府市の生花店「花一」からは、卒業生全員にチューリップやガーベラの花束がプレゼントされた。

山梨県立盲学校
http://www.ysvi.kai.ed.jp/NewWebPage/noml-main.htm山梨日日新聞
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/03/11/5.html