キヤノンが新機能搭載の眼圧計を開発
3月1日、キヤノン株式会社は、左右両眼の眼圧および角膜厚をフルオートで測定し、角膜の厚さに応じて眼圧値を補正する機能を搭載した非接触眼圧計を開発したことを発表した。
新開発の眼圧計は、フルオート非接触眼圧計“TX-F”の後継機種である。“TX-F”のフルオートで左右両眼を測定する機能を継承しつつ、操作性をより向上させたモデルとなった。
また、眼圧の測定と同時に角膜の厚さを測定し、その角膜厚データをもとに補正眼圧値を自動で計算する機能を新たに追加した。この機能の追加により、角膜の厚さによる眼圧値への影響を考慮した眼圧検査が可能となった。
一台二役の眼圧計
新開発の眼圧計は、1台で眼圧と角膜厚を同時に測定することができるため、検査時間の短縮が図れる。また、2台の測定機を設置する必要がなく省スペース化にも貢献する。眼圧計の操作性も大幅に向上し、より簡単で迅速な検査を実現した。
そして、角膜の厚さによる眼圧値への影響を考慮した設計となっている。眼圧測定と同時に中心角膜厚を測定し、補正眼圧値を自動計算して表示する機能を搭載。この機能はレーシックなどの角膜屈折矯正手術を受けて角膜が薄くなった眼や,角膜が厚いために眼圧値が高くでてしまう眼を検査する際にも,補正眼圧値が表示されるということだ。
3月4日から6日まで、イタリア・ミラノで開催された「MIDO(国際眼鏡・検眼機器展)2011」会場内のキヤノンブースにおいて、試作機の展示を行った。

キヤノン ニュースリリース
http://web.canon.jp/pressrelease/2011/p2011mar01j.html