手で触れて読む地図
千葉県立千葉盲学校教諭の石毛一郎さん(46)は、「触地図ガイドブック」の普及に役立てようと、アンケート調査を行った。「触地図」とは、視覚障害者が手で触れて読む地図である。
触地図を知らない担当者も多い
平成21年に、石毛さんは都道府県や市など自治体のほか、主な公共施設や交通機関など約1200か所を対象に「触地図ガイドブック」の作成状況のアンケート調査を行った。
調査の結果、22の都道府県で、計70点が発行されていたことが分かった。東京都では15点、神奈川県では13点など東日本での「触地図ガイドブック」の発行例が目立った。今回行った調査の中で、「触地図」を知らない自治体の担当者も多かった。視覚障害者に役立つ「触地図」の周知と普及の必要性を実感したという。
「触地図ガイドブック」は最寄り駅から主な施設への道順や施設案内などを点字で表示している。視覚障害者が屋外の点字案内を探すことは難しい。「触地図ガイドブック」などで事前に情報を得られることは貴重とされている。
石毛さんは
点字ブロックなどと比べて、触地図の周知はまだまだ不十分。関係者で情報を共有し、調査結果を普及に役立ててほしい
と語った。

千葉県立千葉盲学校
http://www.chiba-c.ed.jp/chiba-sb/n-index.htmlMSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110221/chb11022121560011-n1.htm