初公判で過失認める
2月25日、東京・中央区の銀座眼科で視力を矯正するレーシック手術を行う際に、衛生管理を怠って患者5人に角膜炎を集団感染させたとして、罪に問われた元院長の初公判が開かれた。
業務上過失傷害の罪に問われた銀座眼科の元院長で医師溝口朝雄被告(49)は、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。溝口被告は過失を認め、患者側に謝罪した。
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患者側に謝罪「お詫びしたい」
溝口被告(49)は、レーシック手術を行う際、手術器具の衛生管理を怠り、2008年9月から2009年にかけて5人の患者に角膜炎を発症させた罪で起訴された。初公判で、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたうえで、
「自分の過失でたくさんの患者さんが角膜炎の状態になり、反省してお詫びしたい」
と謝罪した。
検察側は、冒頭陳述で
「被告は、コストがかかるとして手術器具を滅菌消毒せず使い回し、時には素手で眼球に直接触れるなどしていた」
と指摘。手術後に目の痛みなどを訴える患者が続出した際、溝口被告は「患者側の事後ケアが悪いのが原因」と思い込んで特段、対策を取らなかった、と述べた。
被害者参加制度に基づき、患者5人が公判に参加した。代理人弁護士によると、医療事故をめぐる刑事裁判への制度適用は極めて異例だということである。

テレ朝ニュース
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