大量の火山灰による被害拡大
鹿児島と宮崎県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)周辺では、1月26日から続いている噴火活動による火山灰による被害が後を絶たない。
断続的に降る大量の火山灰は、雨が降ると土石流が発生するため、災害の恐れも大きい。降灰の多い周辺自治体では、土石流発生への警戒を強めている。
灰が体に入らないような予防策
火山灰は住民の健康にも害を及ぼしている。噴火によって降ってくる火山灰と地面に積もった灰が、空気中を舞い目やのどに入り込んでしまう。都城市を中心に目に火山灰が入ったと訴え、眼科を受診する人も多い。
患者の中には灰が取れずに、一時的ではあるが視力が低下したケースも発生している。火山灰により瞳孔の付近に傷がつくと視力が落ちることがあるという。
都城市中原町の西元眼科医院(西元久晴院長)は、
灰が入ってもほとんど涙で流れ出るが、乾燥する1~3月はドライアイの人が多い。灰はとがっており、眼球に傷をつけて結膜炎を起こす場合がある
と説明した。
外出時にはゴーグルやマスクなどをつけて、目や口に灰が入らないような予防が自己防衛となる。目に灰が入った場合、充血や目やにが出たり、痛みなどがあれば早めの受診が必要である。

miyanichi e press
http://www.the-miyanichi.co.jp/都城市ポータル
http://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/index.jsp