縫いぐるみの作品展
苫小牧民報社によれば、北海道勇払郡安平町の早来雪だるま郵便局にて知的と視覚に先天的な障害を抱える大磯マサエさん(55)が制作した手縫いの縫いぐるみの作品展が開催されたという。
同展では大小さまざまな動物や、表情のある野菜など計300点ほどの作品が並んだ。作品のすべてを町内の重複障害者施設「第二富門華寮」で暮らす大磯さんが軽作業の日課の合間に手作業で制作した。
下絵なしに表情豊かな作品を
大磯さんは両眼白内障。片目は明暗が判断できる程度、もう片方は目の直前に近づいてやっと色彩が分かるくらい。だが、一本の鍵針を使用して、下絵なしに毛糸やボタンなどを組み合わせて、縫いぐるみからバッグやポケットティッシュ入れなどを作り出す。作品にはたくさんの表情があり、どれもかわいらしい仕上がりとなっている。
第二富門華寮のボランティアが大磯さんの作品に感動し、同展がはじまった。今年で3回目となる。
「作るのが楽しい。見てもらえるのもうれしい」
大磯さんは苫小牧民法社の取材に対して照れくさそうにほほ笑み、このように語った。

苫小牧民報社
http://www.tomamin.co.jp/