貸し出される3Dメガネ
近頃3Dメガネをかけてみる3D映画が増えてきている。映画館で消毒済みとされているものを貸りてかけるわけだが、アメリカで3Dメガネの調査結果がこのほど明らかになった。
アメリカでABCニュースが独自に潜入調査、特に3Dメガネの消毒レベルや清潔度に絞ったテストを敢行した。映画館で消毒済みとされている3Dメガネからは結膜炎、皮膚感染症、食中毒、敗血症、肺炎などを引き起こす危険性がある数々の細菌や黄色ブドウ球菌までが検出された。
バクテリアはどこにでも存在する
コロラド大学医学部の感染症専門家であるハーレー博士は、以下のように語っている。
どこにでもミクロレベルのバクテリアは存在しており、これは映画館内だけに限られるものでもない。人体に備わる免疫システムや抵抗力のことを、決して過小評価すべきではないし、実際に3Dメガネが原因で、病原菌の大感染や大流行が問題になったケースは、これまでに確認されていない。たとえ3Dメガネが鼻や口に接近して用いられるとしても、今回の調査で発見された細菌が原因で、健康上の重大なリスクが生じる危険性は極めて小さいと思われる。
しかし、顔の近くで上映中2時間ちかくかけ続ける3Dメガネ。市販の除菌・抗菌シートでひとふきするだけでも細菌の除去が可能だという。自衛手段を講じるかどうかは個人の判断によるだろう。

ABCニュース(英語)
http://abcnews.go.com/Health/Germs/sanitary-reusable-3d-movie-glasses/story?id=10858332