サメは色を識別できないとする研究結果
AFPBBニュースによれば、ドイツの学術誌Naturwissenschaftenにサメは色を識別できないとする研究結果が掲載されたという。
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同研究は西オーストラリア大(University of Western Australia)の研究チームは、顕微分光測光法にて17種のサメの網膜細胞を調査。17種すべてに共通する光受容器官は、光に敏感で暗闇の中でも視界が効くが色の識別はできない棒状の「桿(かん)体細胞であった。
円錐状の「錐体細胞」
人間の網膜にもある円錐状の「錐体細胞」が光を波長に基づき個々の色を識別する。サメ17種のうち10種でこの細胞が全く見つからなかった。残り7種でも見つかった錐体細胞は、すべて緑色の波長にしか感応しないタイプであった。
同結果よりサメはグレーの明度は識別可能だが、色相の識別は不可能であるとの研究結果が導き出された。陸上動物では色相の識別が生存させ左右しかねない重要なものとなるが、海洋動物においてはさほど重要とはならない。
クジラ、イルカ、アザラシの錐体細胞も、緑色のみ感応することがこれまでの研究で明らかとなっている。

AFPBBニュース
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