第16回兵庫ふれあい美術展
神戸新聞によれば、兵庫県内の愛好家が作品発表を行う「ふれあいの祭典‐第16回兵庫ふれあい美術展」の写真部門において、兵庫県丹波市の運送会社社長廣瀬昇司さん(41)が、知事賞を受賞したという。同賞は最優秀賞に相当するものである。
(※画像はイメージ)
廣瀬さんは2004年右目に網膜剥離を患い、約5年間写真から遠ざかっていた。3回のレーザー手術を経て昨年、半年に1回の通院になったのをきっかけに撮影を再開。
目に負担をかけないよう、液晶モニターを見て撮影できるカメラを新たに購入。撮影日を月に1度だけ設定し、撮影を続けている。
魚が泳ぐ幻想的な世界
受賞作品は「宙魚」。8月下旬に夫婦で訪れた大阪府の海遊館にて撮影した作品である。天井の鏡に魚が泳ぐ水槽が映り込んでおり、幻想的な世界が広がっている。
審査員から絶賛され、応募59点の頂点に立った。失明の危機を乗り越えての受賞に廣瀬さんの喜びも一層深い。

神戸新聞
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