目が紫外線を吸収すると白内障などの原因に
日差しが強くなり、紫外線が気になる季節がやってきた。紫外線は肌を老化させるだけではなく、目の病気を引き起こす原因にもなる。
目の水晶体は、紫外線を吸収すると酸化凝集して水晶体が濁るため、網膜まで光が届かなくなる。その結果
白内障を引き起こし視力が低下していく。進行すると失明に至ることもある。
このほか、白目が黒目に食い込んで視力を低下させる「翼状片(よくじょうへん)」といった、目の慢性病の原因にもなる。
サングラスで目を予防するときの注意点
このような症状を起こさないためには、外出時の紫外線対策をしっかりとおこなうことが大切だ。
環境省の「紫外線健康保険マニュアル2008」によると、紫外線の悪影響から目を守るためには
帽子とサングラスの着用が有効だ。
帽子を着用すると
紫外線を浴びる量を20%減少させることができる。さらに紫外線(UV)カット機能のある眼鏡や
サングラスの着用で、
90%減少する。
紫外線カットのサングラスを選ぶときの目安として、まず
UVカットの表示がされている製品を選ぶことが第一だ。次に、
色の濃くないものを選ぶことも大切。
色の濃いサングラスを使うと瞳孔が開くので、目に紫外線を、より多く取り込むことになり、逆効果になりかねない。
また紫外線は正面からだけでなく、地面などに反射して下や横からも目に入ってくるので、顔の形にフィットしたサングラスを選ぶことも大切なポイントだ。

紫外線健康保険マニュアル2008/環境省環境保健部環境安全課
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/full.pdf