目と肝臓は密接な関係がある
「飲む目薬」という言葉を耳にしたことがおありだろうか。飲むと、視力減退に効果的な薬があるというのだ。
その薬とは、漢方薬で「
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」という。
杞菊地黄丸の効能は「疲れ目」、「かすみ目」、「視力低下」などや「体質虚弱」、「耳鳴」、「めまい」。体の衰えを補う漢方処方「
六味地黄丸」をベースに、「
枸杞子」や「
菊花」が配合されている。
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photopin cc肝臓にいい食事とは?
漢方の世界では、目の疲れは
肝臓と腎臓の働きが低下しているためだと考えられている。そのため、肝臓と腎臓の生命力を促すものを食べるとよいそうだ。
漢方や薬膳では肝臓を養う食事として
しじみ、
なつめ、
春菊、
レバー、
枸杞子(くこし)などがすすめられている。
また弱った肝臓を修復するためのタンパク質も、不可欠だ。
豆腐や
納豆などの大豆製品は、
低脂肪高タンパク食品なので積極的に食べたい。
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photopin cc漢方薬の購入法
杞菊地黄丸は漢方薬店や、インターネットの通信販売から購入できる。また、かかりつけの医師に相談して、処方してもらうと安心だ。
漢方薬は生薬でできているが、薬なので
副作用がある。特に、次の人は服用前に必ず医師や薬剤師に相談してほしい。「医師の治療を受けている」、「妊婦または妊娠していると思われる」、「
胃腸が弱く下痢しやすい」、「今までに薬によるアレルギー症状を起こしたことがある」、「高齢者」。
服用後に胃腸の不快感などの異変があれば、
直ちに服用を中止し医師に相談しよう。1か月くらい続けても症状に改善が見られない場合も、服用は中止してほしい。

日本漢方生薬製剤協会
http://www.nikkankyo.org/qa/faq/ge_06.html