金環日食とは?
5月21日の金環日食が近づいてきた。「日食」は、太陽の手前を月が横切るために、太陽の一部または全部が月によって隠される現象のことをいう。
画像:千葉清隆氏
日食の中でも「
金環日食」は、めったに起こらない珍しい現象である。日本で金環日食が見られたのは、1987年9月23日に沖縄本島などで観測されて以来となる。
金環日食では、月からはみ出した太陽がドーナツ状に見え、あたりが曇ったように薄暗くなる様子を観察できる。
画像:(c)国立天文台
日食はどこから見えるの?
今回の日食では、「
中心食帯」と呼ばれる帯状の地域内で金環日食が、それ以外の地域では部分日食を見ることができる。
金環日食は、観察地点によって見え方が異なる。中心食帯である
九州南部・四国の大部分・紀伊半島から本州の関東付近にかけての地域では、太陽の前面を月が通過するので、丸い金環状の日食を観察できる。
中心食帯の中心に近いほど月は太陽の真ん中を通り、中心食帯の端の地域ほど、月は太陽の真ん中から外れたところを通ることになる。
主な地域での、金環日食が見られる時刻は以下の通り。
(c)国立天文台

自然科学研究機構 国立天文台
2012年5月21日 金環日食
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/