2月28日より練習にトレーニング再開
“リンギオ”の愛称で知られる熱い男ガットゥーゾが帰ってきた。ACミランは2月28日の公式ホームページで、視力に問題が見つかり戦列を離れていたジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾが練習を再開、チームのトレーニングに復帰したと発表した。
この日はガットゥーゾの他に、12人の選手が練習に参加。エアロビクスやウォーミングアップ後、選手同士によるゲームを行った。翌29日も続けてトレーニングに参加し、元気な姿を見せた。
UEFA.comの記事よると、ガットゥーゾが目の異変に気づいたのは昨年9月のSSラツィオ戦。
ラツィオ戦でプレーした20分間は悪夢だった。酔っているように感じたよ。ズラタン・イブラヒモビッチが4人に見えたからね
と、記者会見で語っていた。専門医は、ガットゥーゾの症状を第六脳神経麻痺と診断。この病気は原因がわかりにくく治療も困難だとされているそうだ。
諦めないガットゥーゾ“ノーギャラでも試合に出たい”
2月19日のACミラン公式ホームページは、練習再開を目前に控えたガットゥーゾが語った意気込みを紹介している。
僕のことをよく知っている人は分かると思うけど、サッカーが僕の人生なんだ。34歳になったいまでもまだ引退のことなんて考えていないし、試合でのアドレナリンがすごく恋しいよ。アドリアーノ・ガッリアーニにも伝えたんだけど、僕は無給でもプレーしたいと思っているんだ。これはお金の問題じゃないからね。ただ僕は愛しているサッカーをしたいだけなんだ。
僕は戦う意欲を土台にして、毎日うまくなりたいと思ってプレーしてきた。だからいままで諦めたことがないんだ。僕はこの生き方を貫きたいと思っているし、だから僕のチームメイトも僕のことをリスペクトしてくれているんじゃないかな。サポーターからも僕を称えてくれているメールや手紙が多く届いたんだ。本当に感謝しているよ。
FIFAワールドカップ優勝の経験を持つガットゥーゾは、1999年にレンジャーズFCからミランに加入。UEFAチャンピオンズリーグ優勝杯をはじめ、さまざまなタイトルを手にしてきた。
彼の愛称“リンギオ”は、犬の唸り声を意味する言葉だ。ボールを持った敵を。番犬のように追いまわす姿から、こう呼ばれるようになった。再びスタジアムで、リンギオの勇姿が披露される日は近い。

リノがチームトレーニングに復帰/AC Milan
http://www.acmilan.com/jp/news/show/139468目の異常からの復帰を誓うガットゥーゾ/UEFA.com
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news