眼科機器の生産体制を再編
光学機器の製造・販売を展開している株式会社トプコンは、眼科機器の生産体制の再編を行う予定である。東京都板橋区にある本社工場で手がけている3次元眼底像撮影装置(OCT)を、山形市にある山形工場に2012年4月以降に全面移管する見通しである。
100億円のコスト削減を目指す
3次元眼底像撮影装置は網膜や目の血管の状態を撮影し、3次元で画像化する装置である。緑内障のほかに、日本人に増加傾向である糖尿病など生活習慣病の早期発見の必要性に対応して、3次元眼底像撮影装置の需要が伸びている。
山形工場では1年間で約900台を生産し、生産コストを1台当たり約10万円削減する方針である。そして、山形から視力測定用のオートレフレクトメーターの普及機を、中国にある北京工場に2013年3月までに移管するという。
トプコンは2014年3月期までに100億円のコスト削減を目指している。生産コストの削減を行うことで価格競争力の向上をめざし、韓国などの新興メーカーに対抗する構えだ。日本国内の全6工場を半数程度に縮小し、サプライヤーを約1100社削減の3分の1に絞り込みを行っていく。

3次元眼底像撮影装置 TOPCON
http://www.topcon.co.jp/eyecare/product/popup/oct2000_pop.html