シースルー型で作業効率がアップ
8月24日、ブラザー工業株式会社は、シースルー型ヘッドマウントディプレー装置「AiRScouter(エアスカウター)」を世界で初めて開発し、事業化することを発表した。メガネのレンズ部分にディスプレー装置を取り付けることで、ディスプレー内で表示されている映像が目の前に広がる製品である。
工場や倉庫などの業務に
「AiRScouter」は、ヘッドマウントタイプであるため、画面なども見ながら両手で作業が可能となるうえ、情報を確認するために目線を移す必要がないため、作業効率が向上する。
また、シースルー型(映像を投影している反射板が半透明)であるため、装置を付けたままでも視界を確保できる。目の前の風景とディスプレー内の映像を同時に確認できるので、作業の確実性が向上するとともに、安全性も高まる。
同社は、今年の10月から製造現場の作業員用機器として出荷を始める。工場での作業の多様化や複雑化によりマニュアル等の確認が必要な機器組立や修理・メンテナンスサービス現場、倉庫での商品や部品ピッキングなどの作業現場での需要を見込んでいる。当面は業務用のみでの販売予定であるが、将来的には娯楽用機器としての販売も検討中という。

ニュースリリース ブラザー
http://www.brother.co.jp/news/2011/airscouter/index.htm