歌唱部門で入選
長崎県佐世保市の会社員、林隆三さん(35)が「奏楽堂日本歌曲コンクール」(台東区芸術文化財団主催)の歌唱部門にて初入選を果たした。同コンクールは日本の歌曲を対象に開催。今年で21回目を迎える。歌唱部門には全国から219人が応募し、本選へは音大出身者ら8人を含む11人が挑んだ。音大出身者が連なる中で、みごと入選を果たした林さんは「今まで勉強してきた自分の歌が認められ、とてもうれしい」とコメントしている。
高校から声楽を始める
林さんは高校時代に合唱部に所属。高校2年から声楽家の小川源さん(69)のレッスンを受けている。現在も週一回のレッスンを欠かさない。先天的な遺伝子疾患による弱視のため、レッスンを録音して、何度も繰り返し聴くことで練習を重ねている。
林さんは「自信を失いそうになったとき、歌は心の支えになる」という。近年は日本歌曲を中心に歌うようになり、日本語の美しさを実感した。今後は「日本語の美しさを歌で表現し、魅力を伝えたい」と話す林さんのチャレンジは続く。

旧東京音楽学校奏楽堂
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