日経ウーマンオンラインで、アイメイクによる目の障害について紹介している。
インラインメイクはドライアイの原因にも
最近の若い女性向けファッション誌のメイク記事のトレンドは「でか目&たれ目」だという。ぱっちりとした目ヂカラを実現するため、メイクは派手になり、30代、40代の女性にも広まりつつあるとか。こうした中、アイメイクが及ぼす目の健康への影響について、眼科医たちが警鐘を鳴らし始めた。
アイラインは、本来、まつ毛の外側に入れるのが基本だが、最近は、まぶたの内側の粘膜までアイラインを入れる、インラインメイクがトレンドとなっている。目元は引き締まるが、これは化粧品メーカーの想定外の使用方で、このメイクが原因で目のトラブルとなり、眼科を訪れる人が増えているという。
博寿会山本病院眼科の月山純子医長は、
まつ毛の内側にあるマイポーム腺という分泌腺は、わずかに脂肪分を分泌しており、それにより目の表面に薄い油膜ができ、乾燥から守っている
と話す。
マイポーム腺を化粧品でふさいでしまうと、ドライアイを悪化させたり、ものもらいの原因になる。また、インラインメイクをしている人は、アイシャドーも目の粘膜ぎりぎりまで入れることが多く、化粧品が目に入り角膜を傷つけるなどの原因になるという。
誤ったメイク落としで、コンタクトレンズトラブルも
コンタクトレンズ使用者は、ドライアイや異物の影響を受けやすいため特に注意が必要。月山医長とチバビジョンは、メイク落とし時にもレンズトラブルが起こり得ることを共同研究で明らかにした。
高酸素透過性素材のソフトコンタクトレンズの一部がクレンジングオイルと反応し、レンズの白濁や変形が起こり得るというもので、今月、研究成果をまとめた論文を発表する予定だという。
コンタクト利用者にやさしいアイメイク習慣
コンタクトレンズ装着後にメイクをし、インラインメイクは避ける。メイク落としは、コンタクトレンズを外してから行ない、アイメイク落としはコットン、綿棒を使用する。コンタクトレンズは必ずこすり洗いを!
日経ウーマンオンライン
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100908/108502/?ref=health-top-shin博寿会山本病院
http://www.yamamoto-hp.net/