幹細胞コンタクトレンズで視力が復活！？

ニューサウスウェールズ大学（UNSW）の幹細胞研究者Nick Di Girolamo博士率いるPrince of Wales病院（POWH）研究チームが、昨年の5月28日『Transplantation』ジャーナルに発表した研究報告で、片目の見えない患者3人に対し、見えるほうの目の角膜1mm未満の幹細胞を抽出して、それをコンタクトレンズで培養をしました。


そして10日後にそのコンタクトレンズを装用させたところ、装用後10日から14日で幹細胞が再コロニー形成を始めて角膜を治し、見えるようになったといいます。
患者3人のうち2人は法律上の失明認定でしたが、今では視力検査表の大きな文字は複数見えるまでになり、もう一人の患者は視力検査表の一番上の数列が見える程度だったのが、運転免許証の視力検査もパスできるほど視力が上がったといいます。

まだ視力矯正の安定性に不安が残るといいますが、被験者の3名はコンタクトをはずした後も、過去18ヶ月間回復した視力を保っているそうで、この治療法に期待が持てる結果となったようです。

一日も早く、この治療が確立してわけ隔てなく受けれるようになれる日がくることを願ってやみません。



GizMag（英文サイト）