血清アルブミンを使ったドライアイ治療薬
ドライアイは涙の量や質が変化して目の表面が乾燥し、障害が生じる眼疾患である。
アールテック・ウエノは、血清中の成分であるアルブミンが涙液成分の一つであるムチンの産生を促すことを発見。現在、ドライアイなどの治療のための点眼薬「
遺伝子組換え人血清アルブミン(RU-101)」の開発に取り組んでいる。
現在、許認可の承認取得を目指して臨床試験を行っているが、11月6日に第1相/第2相臨床試験のステージ1を完了し、ステージ2の症例登録を開始したと発表した。
重症のドライアイは治療の決め手となる方法がまだ確立されていないため、RU-101の製品化が期待される。
(画像はアールテック・ウエノのホームページより)
ドライアイ患者のために早期の承認取得を目指す
臨床試験は2つのステージから構成されており、ステージ1では、重症ドライアイ患者を対象に、
RU-101点眼液の濃度がどこまで上げられるかを確かめる。
ステージ2では、ステージ1で安全性が確認された最高濃度の
RU-101点眼液を12週間続けて点眼し、安全性と有効性を評価する。現在は、ステージ1で安全性が確認されたため、ステージ2の症例登録を開始したところだ。
眼科専門医でもあるアールテック・ウエノの代表取締役社長・眞島行彦氏は
この度、米国においてRU-101点眼液の第1相/第2相臨床試験が順調に進んでいることを大変嬉しく思います。今後、多くの眼科医や患者様をはじめとする皆様方のご協力を得ながら、迅速に第2相前期臨床試験前期に相当するステージ2を進めるとともに、本剤を必要とされているドライアイ患者様のために早期の承認取得を目指してまいります。(プレスリリースより引用)
と述べている。

アールテック・ウエノ
http://rtechueno.com/株式会社アールテック・ウエノのプレスリリース
http://www.rtechueno.com/press/131106_pr.pdf