「買い物している間だけ」「寝ているから」……絶対ダメ!
毎年夏になると、炎天下の車内に残された赤ちゃんが死亡するという痛ましい事故が報じられる。
「
子どもの車内事故に関するアンケート調査」(JAF)によると、子どもを車内に残したまま車を離れたことがあると回答した親は、28.2%。
数分間離れるだけだから大丈夫と、気軽に考えて車内に残す人が多いようだが、
「子どもを車内に残したまま車を離れる」のは、非常に危険な行為であることが明らかになった。
(この画像はイメージです)
JAFはこれ以上、車内放置による子どもの死亡事故を増やさないために「
夏場の車内温度」の変化を検証し、6月25日、その結果を公開した。
「
真夏の車内温度」の検証は、気温35℃の炎天下の駐車場でおこなった。車体の色やサンシェードの有無、窓開けなど条件の異なるミニバン5台を南向きに12時から4時間駐車し、
「車内温度」の推移と「
熱中症指標計」(白色車両のみ)の計測をおこなった。
エンジン停止後、数分で危険レベルに達する
計策結果では、エアコンを使用していない車両の車内最高温度はいずれも
45℃を超え、車体が黒色で窓を閉め切った状態の車内温度は
57℃、ダッシュボードにいたっては
79℃に達した。
熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後5分で警戒レベルに達し、10分後には厳重警戒、わずか
15分後には
人体にとって危険レベルに至ることが明らかになった。
今回の検証では
サンシェード装着や、
窓開けでも車
内温度の上昇を防ぐことはできないことと、
短時間で熱中症を引き起こし、最悪の場合は死に至る危険性があることが実証された。
JAFでは
これからの季節、たとえ数分間であっても絶対に車内には幼い子供を残さないよう
注意を呼びかけている。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)のニュースリリース
http://www.jaf.or.jp/profile/news/file/2013_15.htm「子どもの車内事故に関するアンケート調査」結果
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/data.pdf