脳卒中になる確率、あなたは何%?
脳卒中になるかどうか、確率が簡単に割り出せる方法が公表された。
がん研究センター、多目的コホート研究が3月19日、
10年間で脳卒中を発症する確率を予測するシステムの算出方法を、ホームページに掲載した。
脳卒中の発症要因となるリスクファクターは「
喫煙」、「
肥満度」、「
血圧」、「
降圧薬内服および糖尿病の有無」、「
年齢」、「
性別」の7つ。
研究では7つのリスクごとに、その有無や程度によって点数を定め、合計点数から今後10年間の発症確率を判定する。発症確率に加え、「
血管年齢」も推定できるようにし、発生確率と同時に血管の老化状態も示すようにした。
(この画像はイメージです)
高血圧と喫煙に注意
リスク因子のない理想的な状態の男性が、加齢によって10年間の発症確率が5%に達するのは、69歳。
脳卒中の要因となるもののうち、最も危険度が高いのは
高血圧で
35%。次いで、
喫煙が
15%だった。日本人の脳卒中予防では、特に高血圧と喫煙に注意する必要があるといえる。
10年間で脳卒中を発症する確率の算出法は、がん研究センター、多目的コホート研究のサイトに掲載されている。
多目的コホート研究では
予測モデルを用いて健診成績や生活習慣を総合的に評価することで、生活習慣を見直し、健診成績を改善していくきっかけにしていただきたい
と、コメントしている。

10年間で脳卒中を発症する確率について -リスク因子による個人の脳卒中発症の予測システム/多目的コホート研究 | 独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3284.htmlリサーチニュース/多目的コホート研究(JPHC Study)
http://epi.ncc.go.jp/jphc/720/3285.html