子どもがインフルエンザにかかったら
インフルエンザの流行が、いよいよピークに達しそうだ。お子さんがインフルエンザにかかったときの注意点を、もう一度おさらいしておこう。
インフルエンザの特徴は高熱だが、ほとんどの場合
3日から5日間で自然に熱は下がる。しかしまれに急性脳症、心筋炎、肺炎を併発したり、脱水を起こしたりすることがあるので油断は禁物だ。
自宅で子どもを看病するときには、次のような症状が出ていないか、定期的に確認するようにと日本小児科学会が注意を促している。
■手足を突っ張る、がくがくする、眼が上を向くなど、けいれんの症状
■ ぼんやりしていて視線が合わない、呼びかけても答えない、眠ってばかりいるなど、意識障害の症状
■ 意味不明なことを言う、走り回る
■ 顔色が土気色、または青白い。唇が紫色をしている。
■ 呼吸が速く、息苦しそうにしている。
■ ゼーゼーと肩や全身を使って呼吸をする。
■ 「呼吸が苦しい」、「胸が痛い」と訴える。
■ 水分を取らず、半日以上おしっこが出ない。
■ ひんぱんに嘔吐や下痢を繰り返す。
■ 元気がなく、ぐったりとしている。
(画像:発熱したお子さんを見守るポイント/日本小児科学会)
特に上記のような症状が出ていた場合は、すみやかに医療機関で診断を受けよう。
できる限り、子どもから眼を離さないで
自宅で療養する場合は安静にして、しっかりと休養をとることが大切だ。特に十分な睡眠と、水分の補給は不可欠。飲み物は、お茶でもスープでも飲みたいものでいい。
脱水症状を防ぐために、スポーツドリンクやイオン飲料で栄養補給をさせる場合は、
水で薄めてから飲ませてあげよう。乳幼児にスポーツ飲料をそのまま飲ませると、成分が濃すぎて内蔵に腎臓に負担がかかるからだ。
子どものインフルエンザでは、タミフルなどの薬を服用していなくても、異常行動を起こすことがある。
突然走り出して2階から転落するなどの事故を起こさないよう、少なくとも発症後2日間は、子どもを一人きりさせないように配慮したい。

インフルエンザ対策室/日本小児科学会
http://www.jpeds.or.jp/influenza-j.htmlインフルエンザQ&A|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/