OS三強の競合が本格化
米マイクロソフトの次世代OS「
Windows8」を搭載した製品が、日本市場では10月26日以降に続々と登場する。
パナソニックはノートパソコンとタブレットを融合させた新製品の発売を9月26日に発表した。
ソニーや
東芝なども「Windows8」の特性を生かした製品を投入する。
タブレット用OSでは米アップル、米グーグルが先行するも、マイクロソフトが「Windows8」を発表したことで、市場は三つ巴の争いへと突入した。
パナソニックが新発売する
レッツノート「AX2」シリーズは、ノートパソコンの液晶画面を360度回転させるとタブレットに変身する、1台で2役の新モデルだ。価格はオープンプライスだが、16万円からの販売と想定される。
シェア争いは、バソコンからタブレットへ移行
「Windows8」はタッチパネル操作を前提にしており、従来の「アイコン」がカラフルなタイル状に変わり、指で触って操作できるようになった。
今までにないタッチ インターフェイスを搭載した「Windows8」は、明らかに
タブレット端末ユーザーを意識した設計となっている。
米調査会社のIDCによると、タブレット市場における2012年のOS別シェアの見通しはアップルが62.5%、グーグルが36.5%とアップルが優勢ながら、2社が市場を独占している。ここにマイクロソフトが「Windows8」で殴り込みをかける。
アップルやグーグルは端末やOSだけでなく、コンテンツ配信サービスまで抱え込んだワンストップサービスを提供している。
マイクロソフトも自社製タブレット「
Surface(サーフェス)」を発売し、コンテンツ配信サービス「ウィンドウズストア」を10月26日から本格指導する。OS提供各社が同じ事業形態で競合する形となった。
3社3様の販売戦略
アップルは端末をiPadやiPhoneなど、自社製品のみに限定しており、価格設定もやや高めだ。これに対し、グーグルは新型タブレット「Nexus7」を日本円でも1万9800円で販売するなど、低価格路線を取っている。配信サービスのユーザーを増やして、ネット広告の収益を上げる戦略なのだ。
新規参入となるマイクロソフトは、ウィンドウズ製品で世界中にビジネスユーザーを抱える。今後は「Windows8」搭載機を、
パソコンとしても使えるタブレットと位置づけて高価格帯のビジネス用パソコンで顧客開拓を行う。
その一方で個人ユーザー向けには、「iPad」や「Nexus7」に対抗するため、幅広い製品群で端末価格にも幅をもたせる方針だ。

プレスリリース/パナソニック株式会社
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfmWindows 8 Release Preview
http://windows.microsoft.com/アップル — 新しいiPad
http://www.apple.com/jp/ipad/Nexus from Google
http://www.google.co.jp/nexus/#/日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/