その咳、マイコプラズマ肺炎ではありませんか?
マイコプラズマ肺炎の感染者が、この時期としては過去10年で最も多く報告されており、大流行の兆しを見せている。
マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という細菌が原因の呼吸器感染症だ。小児や若い人に多く、患者のうち
約80%は14歳以下だという。もちろん成人でも感染する。
患者の咳などで感染するといわれるており、家庭のほか、学校などの施設内でも感染しやすい。感染から発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされている。
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重症化する前に医療機関で受診を
症状としては、
発熱や全身のだるさ、頭痛、痰を伴わない咳など。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴なので、国立感染症研究所では、
咳が続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけている。診断が遅れると肺炎が重症化したり、脳炎などを併発したりすることもある。
感染防ぐためには、かぜやインフルエンザと同様に、普段から手洗いをし、帰宅したらうがいを励行することが大切だ。
国立感染症研究所によると、9月9日までの1週間で報告された患者の数は501人で、この時期としては過去10年で最多。特に栃木県、群馬県、福島県など関東を中心に
東日本で流行している。
マイコプラズマ肺炎は、去年も秋から冬にかけて大きな流行となったが、今年は年明けから患者数が多く、9月9日までの患者数の累計は、
去年に比べ、1.8倍に増えている。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は
これまで治療に使われていた抗生物質が効きにくいタイプが増えていて、年間を通しても去年を超える規模の流行になるおそれがある。大きな流行になれば重症化する人も増えることから、せきが続く場合はマスクをし、早めに医療機関を受診してほしい(「NHKニュース」より引用)
と注意を促している。

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/