関西の飲み水、完全アウト!
福井県の
敦賀原発に、福島第1原発と同規模の事故が発生した場合、場所によっては
100ミリシーベルト以上の外部被ばくを引き起こす放射性物質が琵琶湖に降り注ぐと、岐阜県が試算を出した。
9月26日付けの岐阜新聞によると、岐阜県は敦賀原発に事故が起きた場合の、
放射性物質の拡散予測をシュミレートした。岐阜県は県外の影響範囲を公表しておらず、岐阜新聞が情報公開を請求した。
それによると、
国が計画的避難区域の目安としている20ミリシーベルト以上の地域は
福井から
滋賀、
岐阜を経て、
愛知、
三重まで及んでいた。
(画像:滋賀県公式観光サイト)
避難基準の20ミリシーベルト超え
琵琶湖は滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県など
関西1,450万人の水源だ。今回のシュミレーションを担当した拡散想定図作成委員会の委員長である名古屋大学大学院・山澤弘実教授は
人体への影響を評価する上では飲料水や魚などに取り込まれることによる食品への影響を把握することが重要だ(「岐阜新聞」より引用)
と話している。
岐阜県は外部被ばくについて、18パターンでシュミレーションを行ったが、そのうちの6ケース
で20ミリシーベルト以上、さらにそのうちの2ケースでは100ミリシーベルトを超える放射性物質が沈着すると試算されている。
100ミリシーベルトは国際原子力機関(IAEA)基準で、
1週間以内の避難が必要とされる、より深刻なレベルの数値だ。
(画像:岐阜県ホームページ)
岐阜県は今月、敦賀原発事故が県内に及ぼす放射性物質の拡散シミュレーション結果も発表している。

岐阜新聞 Web
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai岐阜県 : 放射性物質拡散シミュレーション結果
http://www.pref.gifu.lg.jp/bosai-bohan/bosai/nuclear滋賀県公式観光サイト
http://www.biwako-visitors.jp/