オリンピックで政治的なパフォーマンス
ロンドン五輪で8月10日に行われた、サッカー男子の3位決定戦。日本に勝利した韓国の朴鍾佑(パク・ジョンウ)選手が、
独島(竹島の韓国名)はわれわれの領土と記したハングル語のメッセージボードを掲げて、フィールドを駆け回った。
五輪憲章では、競技会場などでの
政治的な宣伝活動を禁止している。このため国際オリンピック委員会(IOC)は11日、事態についての調査を開始したと声明を発表した。
韓国サッカー協会関係者は、
会場に『独島はわれわれの領土』と書かれた紙がよく見られた。朴鍾佑がサポーターから紙を受け取り、ピッチを走り回ることを見て止めたが、その過程で写真が撮られたようだ(「中央日報」より引用)
と説明。さらに
銅メダルを取り、興奮したようだ。事前に準備したものでは決してない(「中央日報」より引用)
あらかじめメッセージボードを用意したのではないと釈明している。
(写真はイメージです/photo credit:
Kieran Lynam via
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兵役免除と莫大な報奨金
韓国は日本に勝利をおさめ、初めて五輪のメダルをつかんだわけだがメダルを取れば、
兵役の優遇措置が適用される。
韓国では一般に2年の兵役が課せられるが、五輪で3位以上の成績を残せば基礎訓練だけで済み、ほぼ兵役が免除されるのだ。
その上、報奨金も手渡されるため、否が応でも韓国選手の士気は高まった。オリンピックサッカー代表チームは15億2000万ウォン(約1億500万円)を越える
報奨金を受けとると報じられている。
(画像:竹島 (島根県) - Wikipedia)
IOCは朴選手に、表彰台不参加を要請
執念の銅メダル獲得だったが、朴鍾佑選手のパフォーマンスがミソをつけた形だ。
試合前日に韓国大統領が竹島を訪問し、両国間の緊張が高まるなかでの朴選手の行為は、日本にとって看過できるものではない。しかし韓国側から見れば、このパフォーマンスの意味は180度違ってくるだろう。
朴鍾佑選手は何事もなく、兵役免除の権利と報奨金を受け取るのかもしれない。
ただし、世界的なスポーツの祭典で政治色の濃い振る舞いを、国際世論は受け入れないだろう。
大韓体育会(KOC)は11日午後、
IOCからサッカー代表チームの朴鍾佑を表彰式への参加を見合わせるよう通知を受けた(「中央日報」より引用)
と明らかにしている。

中央日報
http://japanese.joins.com/article/381/157381.htmlhttp://japanese.joins.com/article竹島 (島根県) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/