緑内障・高眼圧症治療剤「タプコム配合点眼液」
参天製薬株式会社は、2014年11月25日(火)、緑内障・高眼圧症治療剤「タプコム配合点眼液」(一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)を発売したと発表しました。
放置すると恐ろしい病気、緑内障
緑内障は、眼圧の上昇などが原因で視神経に障害が起こり視野が狭くなる病気で、放置すると最悪の場合失明に至ることもあります。
眼圧の上昇は、目の中で作られる房水と呼ばれる液体を眼球の外へ排出する能力が低下し、逃げ場を失った房水が目の中にとどまり続けることが原因で起こります。
緑内障の治療について
いったん障害を受けた視神経は元には戻らないため、緑内障を完治させることはできません。
治療法としては、眼圧を下げこれ以上視神経がダメージを受けないようにしますが、長期にわたるコントロールが必要となります。
緑内障の治療には、眼圧を下げる効果のある点眼薬を使用します。今までは複数の点眼薬を併用する場合が多く、点眼回数の増加や点眼間隔の確保が必要なことから、患者が正しく点眼し続けることが難しい場合もありました。
1日1回、1点眼で効果を発揮
今回同社が発売する「タプコム配合点眼液」は、房水の流出を促進する成分と房水の産生を抑制する成分を一つに配合。
1日1回、1滴を点眼するだけで、優れた眼圧下降効果を発揮します。
同社は、この製品を医療の現場での新たな治療選択肢として提供することで、患者のQOL向上に貢献できることを期待するとしています。
(画像はニュースリリースより)

参天製薬株式会社のニュースリリース
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