トレニアに海洋ブランクトン由来の蛍光タンパク質を導入
2014年11月21日、農研機構、NECソリューションイノベータ、インプランタイノベーションズ、奈良先端科学技術大学院大学が産学官連携の共同研究により「光る花」を開発したと発表しました。
研究成果はPlant Biotechnologyに2014年10月30日からオンライン版で公開されています。
この「光る花」は国立科学博物館(東京都台東区)で開催されている特別展「ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!」(主催: 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSジャパン)で実際に見ることが可能です。
研究内容
「光る花」はトレニアに海洋ブランクトン由来の蛍光タンパク質を遺伝子組み換え技術で導入することによって開発。
蛍光タンパク質を導入したことにより、光を当てることにより、発色します。光の波長や観察に用いるフィルターの違いにより見え方が異なることから、観賞性が高まっています。
蛍光タンパク質の発現量を上昇させるために、転写終結因子の配列を工夫することにより、強い蛍光を得ることができたとのこと。
植物にも蛍光物質が存在することから、その蛍光物質が活性化しない青色光(波長470nm付近)で活性する蛍光物質を採用。
ドライフラワーにしてもその蛍光発色性は失われません。
現在のところ、用途としては観賞用が選択されています。
(画像はプレスリリースより)
NECソリューションイノベータ プレスリリース
http://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20141121/