ディスプレイが視力にあわせて画像を調節
車運転には支障がないのに、カーナビの画面がぼやける人、新聞や書籍を読むのにPCやタブレットを用いているが画面がぼやける人、スマートフォンのメールを確認するときにメガネを外さないとぼやける人に朗報です。
2014年7月31日(現地時間)、MIT Media Labはディスプレイが視力に合わせて焦点距離を調節する新技術を発表しました。
(画像はプレスリリースより)
なぜ画面がぼやけるのか、そしてその解決法
画像がぼやけるのは目の焦点距離と対象物の距離をうまく合わせられないからです。
新技術は、計算を行なうことで、ディスプレイが眼の焦点距離に映るであろう画像を表示してぼやけるのをとめます。
ディスプレイの高解像度化を利用
ディスプレイの解像度が上がると、画像は美しくなりますが、字が小さくなってしまいます。新技術は複数の画素で1画素を表現することにより、焦点距離を調整。高解像度化を画面の美しさ以外に利用した初めての技術。
この新技術は必要な部分のみに光が届くように、ディスプレイ上に小さな穴を並べたものをおく必要があります。そのため光量が半分になる欠点を持っています。
この欠点は製品化までに2枚の液晶を用いる等の工夫で解決する予定。

MIT ニュースリリース
http://newsoffice.mit.edu/2014/new-display-technology