調査の背景
独立行政法人国民生活センターは、カラーコンタクトレンズに関する相談が最近5年間で増加していること、日本眼科医会のカラーコンタクトレンズによる眼障害調査ではカラーコンタクトレンズの重篤な眼障害の頻度がコンタクトレンズ全体の頻度より高いことをうけて、カラーコンタクトの調査を行った。
対象はカラーコンタクトレンズ17銘柄に、参考として日本で承認をうけていない個人輸入品3銘柄を加え、安全性や使用実態を調査。
調査の結果
承認基準に関する試験では、直径が承認基準の表示の許容量を超えるものが17銘柄中2銘柄、ベースカーブは同様のものが17銘柄中5銘柄。酸素透過率に影響するレンズの中心部の厚さは銘柄間で最大2倍の差。
着色部分がレンズの最表面に確認されたものが、17銘柄中11銘柄あった。このうち9銘柄は広告表示ではサンドイッチ形式になっていると表示。
1日使い捨て以外の9銘柄のうち1銘柄でレンズケアによる色落ちも。
(画像はプレスリリースより)
カラーコンタクトレンズを8時間装用したときのコンタクトレンズ矯正視力は透明なコンタクトレンズの場合よりも16銘柄中12銘柄で視力が低くなる傾向となった。
治療やコンタクトレンズの装用中止に至った角膜上皮障害は16銘柄中12銘柄で見られた。
国民生活センター プレスリリース
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140522_1.html