販売価格の約10分の1
米調査会社のIHSは現地時間の5月13日、米Googleが開発中でこのほど米国在住者ならだれでも購入できるようになった「Google Glass」の原価の分析結果を発表した。
BOM(Bill of Material、部品表)に基づく部品の原価や製造コスト等から推定された製造原価は152.47ドル。販売価格である1500ドルの約10分の1の価格だ。
BOM原価は実際のコストのほんの一部
しかし、Googleは1台あたり9割もの利ざやを得ているというわけではないという。IHSのシニアディレクターであるアンドリュー・ラスウェイラー氏は「新しい製品にはよくあること」としながら、開発や設計の段階で掛かるコストは部品に掛かるコストよりも大きな割合を占めると指摘している。
内訳を見ると、最も高い部品はチタニウム製フレームの22ドルで、BOMの17%を占めた。その他、LCOS(Liquid Crystal On Silicon、反射型液晶素子を使った反射型液晶プロジェクタ)が20ドルでBOMの15%と続いた。
また、部品の供給元としてはテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)の部品が多く使われているとも指摘している。同社の部品はIC、オーディオコーデックチップ等で、BOMのうち37.90ドルにあたるとしている。

IHS プレスリリース
http://press.ihs.com/Google Glass
http://www.google.com/glass/start/