「コソプトミニ配合点眼液」
参天製薬は3月10日付で、緑内障・高眼圧症治療剤「コソプトミニ配合点眼液」の製造販売承認を取得したと発表しました。
同治療薬の特徴は、「コソプト配合点眼液」と同じ有効成分を同量含有していながら、防腐剤を含まない点にあります。容器も1回使い切りディスポーザブルタイプを使用。
緑内障
緑内障は、眼圧の上昇などによって、眼から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼疾患による視覚障害(視力低下、失明)の主な原因となっています。
なぜ防腐剤なしが求められるのか
緑内障の治療は、視神経がダメージを受けてこれ以上視野が狭くならないよう、眼圧を下げることが基本となります。
治療が長期にわたることから、防腐剤のベンザルコニウム塩化物等に過敏症を示す患者や重度の角結膜上皮障害を有する患者には、ベンザルコニウム塩化物等の防腐剤を全く含まない薬剤が求められるのだといいます。
治療の選択肢の多様化がクオリティ・オブ・ライフにつながる
「コソプトミニ配合点眼液」の製造販売承認取得が、患者にとって治療の選択肢の幅を広げ、結果的に生活の質の向上につながることに期待したいですね。

参天製薬株式会社
http://www.santen.co.jp/ja/news/20150312.pdf