特産品を使用した「曇り止め」
北海道函館市の建設コンサルタント株式会社ノース技研は、北海道立工業技術センターとの共同研究により、ガゴメコンブの粘り成分を使用した水中ゴーグル用の「曇り止め」を開発した。
ガゴメコンブは、函館の近海のみで採ることができる大型の海藻であり、強い粘りが特徴である。近年は、成分が美容にもいいということで化粧品なども開発されている。また、食材としても注目を集めている。
ダイビング用マスクや競泳用ゴーグルに
昔から函館地方では水中メガネを曇りにくくするために、ガゴメコンブをメガネにこすりつけていたことに同社は注目した。研究を重ね、ガゴメコンブの粘性多糖類(粘り成分)には強い親水性があることがわかり、粘性多糖類をベースとした超親水性溶液の開発に成功した。
ガゴメコンブの粘り成分だけでは水中メガネに付きにくいことから、たんぱく質やミネラルなどを追加して、メガネの表面に定着するように改良を行った。従来の曇り止め剤と比較し耐久性などで優れているほか、天然成分のみを使っているので目や肌にもやさしいのが特徴となっている。

株式会社ノース技研
http://www.north-giken.co.jp/北海道立工業技術センター
http://www.techakodate.or.jp/center/