花粉症の目薬、各社の特徴
花粉症による目のかゆみ。仕事や勉強に集中できず、とてもつらい症状だ。この時期は仕方がないと我慢せずに、医者にかかるのがベストだが、時間がないなどの理由から市販の目薬に頼る人も多いのではないだろうか。
花粉症用の点眼薬は、各社、独自の製品を開発しており、店頭でどの目薬を選べばいいのか迷う場合が多い。そこで、主な目薬の特徴を紹介しよう。購入時に薬剤師に相談すると、ピッタリの目薬を選んでくれるはずだが、花粉シーズンの目薬選びの参考になれば幸いだ。
「アレルギー専用 ザジテンAL 点眼薬」
ノバルティス ファーマ株式会社の製品。抗アレルギー成分「
ケトチフェンフマル酸塩」を配合しているのが特徴。
ケトチフェンフマル酸塩が、アレルギー症状を予防し、アレルギー症状を抑え、アレルギー症状の進行を妨害する。花粉による目のかゆみや充血、なみだ目などの症状に効果的。
「NEWエージーアイズモイストC」
第一三共ヘルスケアの製品。特に、
ドライアイの症状に悩む人におすすめ。角膜保護成分「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」が配合されており、角膜表面をいたわる。
抗アレルギー剤「クロモグリク酸ナトリウム」でアレルギーの発症を抑え、抗ヒスタミン剤の「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が、すでに起きてしまったアレルギー症状を緩和する。
「ロートアルガード クリアブロック」
ロート製薬の別名、「金のアルガード」。アレルギー症状がより強い人に処方される抗炎症成分「
プラノプロフェン」を新配合したのが特徴。
「プラノプロフェン」は、炎症を起こす「プロスタグランジン」の生成を抑制し、炎症を鎮める働きをする。医療現場でアレルギー症状が悪化した人に処方される成分だ。市販のアレルギー用目薬に採用されるのは、この製品が初めて。
今までのアレルギー用目薬で十分な
効果が得られなかった人や、アレルギー症状が続き
炎症を起こしてしまった人におすすめ。
ロートアルガードST点眼薬」
ロート製薬の別名「銀のアルガード」。「アレルギー専用 ザジテンAL 点眼薬」同様、
防御、治療、悪化防止の3つの働きを兼ね備える。
抗アレルギー作用「クロモグリク酸ナトリウム」が、症状の発生を防ぎ、抗ヒスタミン作用「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が、アレルギー症状を鎮める。
さらに、炎症抑制作用「クロモグリク酸ナトリウム」が患部の炎症性細胞の活性化を抑制。組織のダメージを防ぎ、症状の悪化や慢性化をガードする。
目薬ではないが小林製薬株式会社の洗眼剤「
アイボンAL」も愛用者が多い。抗炎症剤や抗ヒスタミン剤のほか、角膜を保護する「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」も配合されており、防腐剤は使われていない。

ザジテンAL点眼薬/ノバルティスファーマ株式会社
http://www.zaditen-al.jp/product/eyelotion.htmlエージーアイズシリーズ/第一三共ヘルスケア株式会社
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_ag/productsアルガード/ロート製薬株式会社
http://www.rohto.co.jp/alguard/アイボンAL/小林製薬株式会社
http://www.eyebon.jp/products/eyebon_7.html