福島県双葉町長、不信任案可決！どうなる町民の健康【鵜の目鷹の目】

原発事故で甚大な汚染を受け、全域が警戒区域に指定されている、福島県双葉町。12月20日、定例議会で、井戸川克隆町長に対する不信任決議案が、全会一致で可決された。

井戸川克隆町長は、東京電力福島第一原発事故による汚染土壌を搬入する中間貯蔵施設の建設に反対しており、議会と対立していた。11月28日の県と双葉郡町村長の協議会を欠席したことが、不信任の主な理由だ。

町長の願いは、住民の健康だ。双葉町に暮らす人の安全と健康が約束されないまま、復興作業に着手するのは早計との立場を貫いている。

（photo credit: Kuha455405 viacc）

不信任が決まった20日、双葉町の公式ホームページ臨時サイト（災害版）に町長のメッセージが掲載された。

町長はメッセージの中で、国の避難基準が年間放射線量20mSvであることに反対しており、チェルノブイリ事故では年間5mSv以上は移住が義務付けられている例などをあげて

と語っている。

メッセージでは、不信任の主な原因となった中間貯蔵施設についても触れている。施設の周りには人が住めないため、町の中心部に建設される中間貯蔵施設には反対であること。建設費用の出どころがはっきりしていないこと。何よりも町民の健康への影響が懸念されることなどから、非難を承知で反対すると説明した。


不信任決議案は可決されたが、“住民の安全を守る使命”と“町の復興”との板挟みで苦悩する町長の意見に、耳を傾ける必要があるのではないだろうか。



町長メッセージ|双葉町公式ホームページ臨時サイト（災害版）
http://www.town.futaba.fukushima.jp

NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/