ゴールデンウィーク明け、家から出るのがつらい
大型連休が明け、リフレッシュした気分で学校や仕事に出かける人もいれば、反対にどうも気持ちが落ち込む、このまま休んでいたい……と感じる、いわゆる
五月病にかかる人も多い。
「五月病」とは正式病名ではないが、新年度から新しい環境で無我夢中で頑張ってきた新入生や会社員などが、連休で一息ついた時にたまっていた疲れや、ストレスで気力が衰えることを呼ぶ。
連休明けに五月病にならないための、注意点を以下にご紹介しよう。
完ぺき主義や余計なプライドは捨てよう
五月病は、
理想と現実のギャップが埋められないストレスから起こることが多い。
失敗が続くと「こんなはずではなかった」、「自分はもっとやれるはずなのに」とプライドが傷つけられたように感じてしまう。慣れない環境で失敗はつきもの。自分の頑張りを認めてあげよう。
規則正しい生活を
食事や睡眠などに気をつけ、規則正しい生活を心がけることも大切だ。特に守りたいのは、
起床時間を規則正しくすること。
起床時間が崩れると、体内時計が狂い不眠の原因になる。また、ストレスを飲酒で紛らわす人も多いが、アルコールは熟睡を妨げ、眠りの質を落とすので逆効果だ。
意識的に運動を
運動は、セロトニン、ノルアドレナリンといった脳内ホルモンの分泌を促し、
うつ状態を和らげる効果がある。運動が嫌なら、掃除でも散歩でもいい。積極的に体を動かすように心がけよう。
誰かに相談
自分だけで悩みを抱え込まずに、
家族や友人に愚痴をこぼしたり、相談するのも有効だ。しかし、人付き合いが苦手な人も多いだろう。そんなときには、
自分と対話しよう。
自分が抱え込んでいる悩みや苛立ち、気の合わない上司のことなど、なんでもいいから
ノートに書き出す。モヤモヤしていた不安や怒りを文字にすることで、悩みを客観視できるようになる。
周りに落ち込んでる人いませんか?友人や部下に配慮を
また、連休明けに部下が落ち込んでいる様子を見かけた上司は、じっくりと話を聞いてあげよう。アドバイスや自分の意見を教えてあげるのではなく、ただひたすら部下の話に耳を傾けてあげてほしい。
最期に「どうせ五月病だから」と軽く考えていたら実は適応障害だったということもあり得る。勉強や仕事に取り組むのがあまりにも苦痛だったり、食事が喉を通らない、眠れないなど、「おかしい」と思ったら、早めに医師に相談しよう。
病院に行くのはちょっと……と躊躇する人は、厚生労働省が「
困ったときの相談先」を紹介しているので、参考にしてはいかがだろう。

若者を支えるメンタルヘルスサイト/厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/consultation/window